Hello‼︎Elieです。
今日は最近あったムカムカする話。
問題が壮大すぎてちゃんと書けるか不安ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
ロクくんの友人のスリランカ人Aくん。
ロクくんの方が1年早く日本への留学が決まり、地方都市の日本語学校へやってきました。
1年遅れてAくんは東京の学校へ留学生としてやってきました。
Aくんは留学エージェントから東京のアパートを寮として充てがわれ、狭いアパートでスリランカン6人と生活していました。
ロクくんとは東京に遊びに行った時に会ったり、学校卒業したよ。とか、就職したよ。などと連絡を取り合っていました。
先日、Aくんから
コロナで会社が倒産してしまった。
と連絡がありました。
今は次の就職先を探すまでの「特定活動ビザ」で滞在していますが、期限が短く焦っていました。
Aくん:日本のどこでもいいから仕事が欲しい。
ビザを発行してくれる就職先ないかな?
Elie:探してみるけど、Aくんは日本語能力試験(JLPT)何級?
日本語能力試験(JLPT)とは外国人向けの日本語のレベルを測る試験で5段階で評価されます。
私の働いている会社の採用条件はN2(新聞やニュースの日本語が理解できる)以上で、外国人を積極的に採用している企業の採用条件になっている事が多いです。
Aくん:JLPT持ってない。
Elie:…え?日本語学校に行ってたでしょ?学校で日本語の試験は受けなかったの?
日本語学校の後、専門学校へ行ったよね?そこで何か資格は取ったの?
Aくん:何も取ってない。
Elie:専門学校ってなんの専門学校に行ってたん⁈
よくよく聞くと日本語学校から紹介された専門学校で、国際ビジネス科というザックリとした学科で本人も何を勉強しに行ったのか良くわかっていませんでした。
学校は朝9時から11時まで。家でお昼ご飯を食べて、昼寝をしたら夕方から深夜まで飲食店でバイトをする日々だったそうです。
日本語学校、専門学校と行ったのにAくんの日本語のレベルがかなり低いんです。
寮ではスリランカ人と過ごし、日本語学校でも日本語の試験を受ける事なく、バイトもチェーンの居酒屋さんのキッチンで写真通り盛り付けるか、皿洗いのみ。
それは何年経っても日本語、上手にならんわー!💢
そして倒産した就職先で何をしていたのかというと、工場でプラスチック加工をしていたそうです。
理系の学校を卒業した人は技術職などのビザを申請する事ができます。
同様に文系の学校を卒業した人は営業など文系のビザを申請する事ができます。
国際ビジネスという文系卒のAくんがやっていたのは、プラスチックの加工という思いっきり理系のお仕事。
これ、本当はビザ的にはダメなやつです。
どうやって会社がビザを申請するのかというと、採用するときは営業部に配属しビザを申請します。
で、ビザがおりれば工場へ異動させ、製造ラインで働かせるんです。
会社は低賃金で働いてくれる労働力が手に入る。という訳。
入管も社内異動まで厳しく取り締まれない。。
スリランカの平均月収は大卒で約3万円なので、実家に3万円も仕送りをすれば親はむちゃくちゃ喜んでくれます。
手取り10万円ちょっとの給与の中から仕送りをし、学生時代と変わらずアパートで共同生活。
コロナ禍で職を失い、路頭に迷っているんです。
日本語を上手に使えない、パソコンも使えない、特段資格もない。
コロナじゃ無くてもそんな生活をずっと続けるつもりだったの?
と、今まで何もしてきていないAくんにもムカムカしますが、
この発展途上国の夢見る若者を食いものにするブラック留学システムには怒り心頭💢
大して日本語を教えてくれないブラック日本語学校
↓
資格も取れないブラック専門学校
↓
低賃金で働かせるブラック企業
1年違えばロクくんも、このシステムの犠牲になっていたのかと思うとゾッとします。
留学エージェントからブラック企業までは繋がっていたんじゃないかな。と思います。
そして、1人紹介するごとにコミッションが支払われていたんだと思います。
とりあえず、Aくんには
日本で生きていきたいなら、今からでもJLPTを取りなー!とアドバイス。
Aくんの就活はなかなか難しそうですが、ロクくんも私も相談に乗っていきたいと思います。
最後にブラック日本語学校を紹介した留学エージェントもブラックなんじゃないかと思います。
次はそんな話を書いていきます。
Elie